『田園の詩』NO.122 「これぞ≪山芋通≫推奨料理」
                            (2000.12.12)



 懲りもせず、また、山芋の話をさせてもらいます。

 これまで何度か山芋掘りの楽しみを書いてきましたが、多くの人にとって実際に体験する
ことは滅多にないと思います。そこで今回は、美味しい料理を数品紹介しますので、本物の
山芋(自然薯)が手に入ったら食べる方で楽しんでください。

 まず、一番贅沢なのは、擦り下ろしたままをカボス醤油(大分県特産)をかけて食べる。
定番は、ダシで薄めてトロロ汁を作り麦飯にかけて食べる。それから、天ぷらも結構いけ
ます。

 まあ、この辺が一般的でしょうが、次に、「山芋通」推奨の料理を披露します。

 ≪鍋物≫からいきましょう。白身の魚(エソが一番いいようです)のミンチを用意します。
これと、倍の量の擦り下ろした山芋とをスリ鉢でよく混ぜます。最後に、みじん切りのニンジン
とネギを潰さないように混ぜ込みます。これをピンポン玉位に丸めて土鍋の煮え立った湯の
中に入れます。白菜、シイタケ、菊菜などもたっぷり使います。山芋は浮いてきたら食べ頃。
これも、やはりカボス醤油で。


      
   大分県特産・カボス(香母酢)の実。白い花が散ったかと思ったら、もうこんな、かわいらしい
    実になっていました。大きくなる9月以降が楽しみです。    (10.6.22写)



 次に≪お好み焼き≫を作りましょう。別名≪山芋ステーキ≫ともいいます。作り方はお好み
焼きとほぼ同じですが、小麦粉などは一切使いません。擦り下ろした山芋100%のベースに、
お肉、キャベツ、モヤシなどを先に混ぜておき、それをホットプレートで適当に広げて焼きます。
ソース、マヨネーズ、青のり、鰹節をかけて食べます。

 少々手間がかかりますが、ソバも打ちたいものです。ソバ粉と丁寧に擦り下ろした山芋だけで
打ち上げます。小麦粉も水も入れません。≪山芋入りのソバ≫というのが販売されていますが、
その比ではありません。

 その他、色々ありますが、何より山芋は大勢でワイワイいって食べるのが一番美味しいよう
です。冬場、仲間と何度か宴会を開きます。なにせ全てが山芋100%の料理なので沢山の量
を必要とします。

 皆さんはこんな贅沢はできないと思いますが、一品なりともお試しください。
                               (住職・筆工)
  
[ 山芋の話題は⇒(NO.23) (NO.91) にもあります。]

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